半導体大手のブロードコム(AVGO)が現地時間の12月8日に2022年第4四半期決算を発表しました。(ブロードコムの決算期は10月です。)
概要は以下のとおり。
売上は全体では前年同期比21%増、これをセグメント別に見るとセミコンダクター ソリューション(半導体)セグメントが26%増の大幅な増収と好調、またインフラストラクチャー ソフトウエアセグメントの4%増とともに増収を達成しています。
そして会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)は76%の増益、また買収関連無形資産の償却費等の特殊要因を除外した注目の調整後1株利益でも34%の増益となっています。
さらににアナリスト予想(FactSet consensus)との比較は以下のとおりとなっており、売上、利益ともに予想を上回りました。
また注目のキャッシュフロー関係では、営業キャッシュフローは前年同期比で29%増、調整後EBITDAは26%増、またフリーキャッシュフローは29%の増加となっています。
EBITDAとは
EBITDAとはEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。
国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うため、国際的企業の収益力は一概に比較することはできません。
その点、EBITDAはその違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的としていますから、国際的な企業、あるいは設備投資が多く減価償却負担の高い企業などの収益力を比較・分析する際にしばしば用いられます。
(SMBC日興証券)
以上、売上、利益ともに好調、第3四半期のトレンドをしっかり維持しています。
そして次回2023年第1四半期予想売上は以下のとおりとなっており、こちらもアナリスト予想を上回りました。
ちなみに12月8日時点の年初来株価は20%の下落となっていますが、半導体インデックスの31%に比べれば十分健闘していると言えるでしょう。
また好決算を予想し決算発表の前日にこの銘柄の買い増しを実施した身としてはひとまずほっとしているところです。
以上、売上〇、利益〇、予想〇
ということでもちろんホールドです。
(現在業績は絶好調も来年に大型買収をひかえている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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