3月5日に2月に購入したばかりの原油や天然ガスのパイプラインの運営等を行い、カナダに本拠を置くエネルギーインフラ企業のエンブリッジ(ENB)から初めての配当金を受領しました。
エンブリッジ(Enbridge Inc)はエネルギー輸送・配給会社である。
【事業内容】
5つのセグメントを通じて事業を展開する。
液体パイプラインセグメントはカナダと米国にあるパイプラインとターミナルから成り、各種等級の原油やその他の液体炭化水素を輸送・輸出する。
ガス輸送及び中流セグメントは、カナダと米国における天然ガスパイプラインと集荷・処理施設への投資で構成される。
ガス配給・貯蔵セグメントは、天然ガス事業から成る。
再生可能エネルギー発電セグメントは、風力発電、太陽光発電、地熱発電、廃熱回収、送電設備への投資で構成される。
エネルギーサービスセグメントは、現物商品販売、物流サービス、エネルギーマーケティングサービスを提供する。
同社はエイトケンクリークガス貯蔵施設とエイトケンクリークノースガス貯蔵施設を所有する。
(SBI証券)
この銘柄はパイプライン運営という事業柄バフェットがいう所の”経済的な堀がある”企業、具体的には
原油・天然ガスの輸送手段としてパイプラインがあるわけですが、通常パイプライン設置には行政の認可が必要であり簡単には取得できない。
また例えばある地域で複数の会社が十分な利益を見込めない場合には実質的に1社独占となるわけで、高い利益を享受できる可能性が高い企業と判断して購入しました。

さらに30年連続増配中といわゆる配当貴族銘柄であるばかりか、購入時の利回りは5.8%と6%近い配当となっていたことも購入を後押ししています。
今回の配当ですが、エンブリッジの配当のお知らせでは1株当たり0.9425カナダドルとなっており、前回の0.9150カナダドルに対し3%の増配となっています。
ただ支払いはカナダドルではなく米ドルとなっており、他の証券会社はわかりませんがSBI証券の場合今回は1株当たり0.653274ドルの支払いとなっています。
つまりカナダドルと米ドルのレートによって変動があるということであり、増配していてもレート次第では減配の可能性があるということ。
まあこれは米国株でも状況は同じわけですが、米ドル⇒円ではなく、カナダドル⇒米ドル⇒円と2クッション(?)入るところが違いと言えます。
米国株とのもう一つの違いと言えば外国源泉税率。
ご存じのとおり米国株の場合は通常10%の源泉税率(※フィリップ モリス インターナショナル(PM)のような海外売上比率の高い一部銘柄等を除く。)ですが、カナダ株の場合は基本15%であり、仮にNISA枠で購入した場合には外国税額控除の申請ができませんので5%分手取りが目減りすることになります。
ということで、米国株以外の銘柄を購入する場合には事前にこれらの違いを考慮した上で投資する必要があります。
(外国税率が高い銘柄の購入にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村