決算発表

IBMの2020年第2四半期決算 相変わらずの減収減益決算もホルダーがめげない理由

IBMが現地時間の7月20日に第2四半期決算を発表しました。

もちろん今回の注目は新型コロナウイルスによってどの程度業績が落ち込んだか。

ということで早速確認。

まず決算概要は以下のとおり。

売上高は前年同期比で5.4%の減収、尚為替の影響を除いた場合でも1.9%の減収となりました。

部門別の売上は以下のとおり。

人工知能(AI)のワトソンを含むクラウド&コグニティブ・ソフトウェア部門が3.3%増と増収を確保。

クラウドの総売上は63億ドルで30%増、買収したレッド・ハット分の売上は17%増と第1四半期に引き続き好調を維持しています。

そしてシステム部門も増収でしたが、企業の投資抑制によってITシステムの保守・運用の受託を担うグローバル・テクノロジー・サービス部門は7.6%の減収に終わっています。

次に売上総利益率(グロスマージン)を見ると、利益率の高いクラウド&コグニティブ・ソフトウェア部門でほぼ横ばい、そしてシステム部門で大きく改善しているのが見て取れます。

一方1株利益の方は会計基準(GAAP)ベースでは4割を超える大幅な減益、そして税制改正・買収関連費用等の特殊要因を除いたNON-GAAPベースでも前期の3.17ドルに対して2.18ドルと3割を超える減益に終わっています。

しかし当方、この銘柄を保有し続けます。

その理由はまず以下のとおり売上、利益ともにアナリスト予想を上回ったから。

さらに毎度おなじみの営業キャッシュフローマージン(6ヶ月累計)。

こちらの方も前年同期比でしっかり増加しています。

残念ながら第1四半期に引き続き新型肺炎による先行き不透明を理由に通期予想の開示はしませんでしたが、少なくとも大型買収によって会社が力を入れている事業が結果を出し続けている限り、そして何より稼ぐ力が衰えない限り、インカムゲイン投資家としてこの銘柄を手放すことはないでしょう。

(減収減益を続ける銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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