銘柄研究

業績に直結するわけではないが、、、やはりIBMは捨てがたい理由

少々前のニュースとなりますが、5月8日にIBMが2ナノメートルプロセスの技術を用いた半導体を開発したことを発表しました。

IBMが半導体?

と思われた方がいるかもしれませんが、実はIBMは2014年に半導体製造事業を売却したものの、次世代チップの研究開発は継続しています。

一部5ナノメートルの量産は開始されているものの、現在メインで量産されているのは7ナノメートルであり、今回の開発成功は3世代先を行くものとなるわけです。

以前記事にしていますが、IBMは以下リリース情報のとおり米国における特許取得数で28年連続首位となっています。

IBMの科学者と研究者は、2020年に9,130件の米国での特許を取得。

これで28年連続で首位となりました。

IBMは、人工知能(AI)、クラウド、量子コンピューティング、及びセキュリティ関連の特許の数で業界をリードしました。

ちなみにトップ10は以下のとおり。(出典元:ificlaims.com)

このリストを見ればわかるとおり、企業業績ではIBMを圧倒しているあのマイクロソフトやTSMC、そしてアップルがIBMの後塵を拝している。

やはりこの銘柄には底力がある。

話を半導体に戻すと、現在半導体大手のインテルは技術力でTSMCやサムスン電子の後塵を拝しているわけですが、実は今年の3月にはIBMとの共同研究の合意を含む再建計画を公表しているわけで、推測にはなりますがIBMの技術を使用して復活を遂げようとしている可能性があります。

ただことはそう簡単ではない。

ある記事によれば、今回の新しいトランジスターをつくるために使った技術を実用化するには数年かかると言われている。

ただ開発者であるIBMとしては、今回の技術をインテル等の半導体メーカーにライセンス供与することで収益を上げることを目論んでいる。

そして今回の成果に限らず、今後もさまざまな研究によって新たな技術を生み出し続ける可能性が高い。

となれば、新規技術をビジネスに結び付けること、つまり儲かる仕組みを作ることが不得意なこの銘柄も、

いつかは独自技術が花開き、業績に大きく貢献してくれるはず。

と期待したくなる。

ということで、

「やはりIBMは捨てがたい。」

という思いを新たにした中年投資家なのでした。

(技術開発力がなかなか収益に結びつかない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. Rsingball より:

    「やはりIBMは捨てがたい。」と私も保有し続けます。

  2. おおきなわっか より:

    さすがIBMというような内容に感動しました。失礼します、おおきなわっかはIBMホルダーとして書かれている内容すべてを把握できておらず正直者様のレポ読むだけでホールドしつつバイも継続中な私は、気持ち的に新たな発見を見ているようで凄く勉強になりました。株価はMSやAPPLみたいに急激な上昇は望むものではなく、インカム目的な私としては株価より配当で株主還元され続けていくといいなと考えました。話変わりますが現在私の地元は梅雨なはずなのに今日太陽サンサンと照り湿度は高く気温30度と高く、本当に梅雨なのかと思うような暑い天気でした。天気のように米国株まだまだ暑いですね!乱筆乱文失礼しました。

    • naobito より:

      おおきなわっかさん
      コメントありがとうございます。お元気そうで何よりです。
      当方もおおきなわっかさんと全く同様で、IBMはインカムゲイン目的、たとえわずかでも毎年増配を続けてくれたら
      良い、と考えています。
      とは言うものの、勾配は低くとも株価は長期に渡って上昇して欲しい。やはりこれは投資家のさが。
      ということで、特に今年の終わりまでに誕生する新IBMに期待しているところです。

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