決算発表

ロイヤル・ダッチシェルの第3四半期決算 異例の増配発表に見るこの銘柄の自信度

エネルギーメジャーのロイヤル・ダッチシェル(RDS.B)が現地時間の10月30日に第3四半期決算を発表しました。

前回の第2四半期決算で税前利益で220億ドル(約2兆3800億円)の巨額の減損損失を計上したこの銘柄ですが、ある意味身軽になった今回はどうか?。
 
ということで早速確認。

まずは会計基準ベースでの当期利益は以下のとおりとなっており、前年同期比では92%の大減益。

では減損を含むいわゆる特殊要因を除外した調整後の利益では?

こちらは事業セグメント別の調整後利益となりますが、御覧のとおり前年同期比で80%もの減益。

しかし今回の注目は一番右端の第2四半期との差、つまり第2四半期に対しては大幅な増益となっていること。

さらにそれ以上の注目がキャッシュフロー。

前年同期に対して営業キャッシュフローで15%減ですが、第2四半期に対しては約4倍になっている。

そして今やフリーキャッシュフローで配当支払を十分まかなえるレベルにまで改善している。

ということで、なんとシェルは今回次回四半期配当の4%増配(1株配当32セントから33.3セント)をサプライズ発表したのです!

もちろんこの銘柄は忘れもしない今年の4月に66%もの大減配を発表した。

【速報】ロイヤル・ダッチシェル戦後初、66%の大減配発表!でもろくも崩れ去った人生設計とはエネルギー銘柄のロイヤル・ダッチシェルが現地時間の4月30日に配当のお知らせをリリースしました。 奇しくもライバルのエクソンモービ...

しかし、新型コロナの感染再拡大で原油価格がバレル40ドル割れしている中での異例の増配発表。

さらに今回、配当を毎年引き上げる意向まで示した。

シェルと言えば低炭素エネルギーへの移行が進んでいる企業。

今回の増配発表で今後の本格的な脱炭素時代に向け、この銘柄の自信度を見た思いがします。

(いまだ原油(ガス)に収益の多くを依存している銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    売らなくて良かった。。。。
    (売れなかっただけですが苦笑)

    損出し損益通算要員であることに変わりはないですが、
    配当金貰えるものは貰いつつ、、

    • naobito より:

      おはようございます。おー、まだ保有されてましたか。含み損を無視すれば今後に期待できそうですけど要員に変わりなし、ですかねー。

  2. ウィニングチケット より:

    そろそろ年の瀬も迫ってきたので
    年間配当金額を計算して
    ロイヤルダッチシェルで
    損出し準備をしようと思います^^
    税金還付♪

  3. しーすと より:

    お世話になります。
    シェルは第三四半期はある程度黒字は出してくれると思ってましたが、増配までは予想外でした。負債の削減を宣言してるのでバランスシートはより強固なものになりそうです。

    このところ原油価格が落ちてきて、まだまだ不安要素ばかりですが株価もその分安いので、積極的に買い増していきたいですね。

    • naobito より:

      しーすとさん
      コメントありがとうございます。
      キャッシュフローは改善していますね。
      現時点のエネルギー銘柄の中では魅力的、ただすべては原油価格次第であることから新型コロナワクチン開発の状況に注目しています。

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