定例の「次は何を買おうかリスト(米国配当貴族銘柄編)」のアップデートを行いました。
配当貴族銘柄とはご存じのとおり25年以上連続銘柄を続ける企業のこと。
そして取り上げた銘柄は、S&P500配当貴族指数を構成する銘柄。
すなわち、
① S&P500指数の構成銘柄であること
② 25年以上、連続で増配していること
③ 時価総額が30億米ドル以上であること
④ 1日当たりの平均売買代金が500万米ドル以上であること
尚、今回今回新たに追加、削除した銘柄はありません。
まずこちらは配当利回り順のリストとなります。
1位はたばこ銘柄のアルトリア(MO)、そして2位は食品・飲料・医薬品向けの世界最大級の包装メーカーアムコア(アムコー)(AMCR)と1、2位が入れ替わったもののメンバーは前月と変わらず。ちなみにアルトリアの利回りは6.2%と6%を超えていますが、7%、8%、さらに9%が当たり前のこの銘柄からすれば異常値となっており正直買われすぎ感は否めず、これまでの長きにわたる経験からいつか必ず調整が入る(株価は下落する)はず、と達観しています。(実際第2四半期決算発表で失望売りが出ましたが、、、)
また飲料・スナック菓子大手のペプシコ(PEP)が引き続き4%台(4.2%)となっており、もし当方が54年連続増配を誇るこの銘柄を保有していなかったら、迷いなく購入を決めると思います。
続いて紹介するのがこちらのリスト。
こちらはトータルリターン(10年)が市場平均(SP500)に連動する代表的なETFであるVanguard S&P 500 ETF(VOO)のトータルリターン15.05%を超える銘柄のみをピックアップしています。
トータルリターンとは
トータルリターン(Total Return)とは、一定期間内に投資商品への投資から得られる総合収益を指します。
これにはキャピタルゲイン(譲渡益)だけでなく、再投資された分配金(インカムゲイン)などが含まれます。
こうした利益の合計額を投資コスト(購入価格)で割ってパーセンテージで表すことが多く、総収益率ともいいます。
トータルリターンは、投資信託の運用成績を表す際に用いられます。
分配金を全て再投資したと仮定し、ある一定期間の分配金込みの基準価額の騰落率を年率で表します。
(SMBC日興証券HPより)
全10銘柄を見ると相変わらず高配当と高成長は両立しない、というセオリーを垣間見ることのできるリストとなっており唯一の例外が前月再ランクインしたバイオ医薬品会社のアッヴィ(ABBV)。
そのアッヴィの直近の決算ですが、現地時間7月31日に発表された2026年第2四半期決算は前年同期比で増収(+10.2%)・増益(+22.9% ー 調整後1株利益)と好調を維持。
また注目の2026年通期見通し(調整後1株利益)は以下のとおり前回見通しを引き下げたものの、引き下げの理由はアポジー・セラピューティクス(Apogee Therapeutics)社の約109億ドルの買収提案に伴う影響(0.14ドル)を反映したため、つまり特許切れリスクに備えた将来への投資のためでありであり、これがなければ上方修正していたはず。
ちなみにアッヴィの利回りは2.7%と3%割れの水準となっていますが、アッヴィ以外に配当利回りが2%を超えている銘柄は産業・建設用資材販売のファスナルのみ、それも2.1%という状況であり、やはりいいとこ取り、つまり、
25年以上連続増配を継続しつつ利回りが高いにもかかわらず、株価も市場平均を上回って上昇している銘柄はなかなか存在しない。
という厳しい現実を表すリストとも言えるのではないでしょうか。
さらに冷静に見るといわゆるトータルリターン市場平均超えの銘柄数は、5月末:8銘柄、6月末:9銘柄、7月末:10銘柄と少なく、依然として配当銘柄に逆風が吹き続けていると言えます。
ただそんな中でもこうやって毎月リストを愚直にアップデートすることで、連続増配+株価上昇+高利回りのいわゆる二兎取りならぬ三兎取り銘柄に新たに出会える日が来る、と信じています。
インカムゲイン銘柄のパフォーマンスが市場全体のそれに劣後することを否定する気は毛頭ありませんが、いかなる相場環境にあっても長きに渡り増配を継続してきた銘柄が特にすでにリタイアしたシニア投資家に安心感を与えていること、これだけは確かです。
何はともあれ本リストが皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。
(本リストを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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