コラム

株価暴落! この時あなたがどう思ったかで投資家としての力量がわかります

現地時間の11月26日の株式市場は南アフリカで新たな変異ウィルス(オミクロン株)が発見された報を受け、ダウで2.5%、ナスダックで2.2%の下落となりました。

そして本日、現地時間の11月30日の相場もオミクロン株に対して既存のワクチンや治療薬の効果が薄いとの報道や発表が相次いでいることや、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が量的緩和の縮小(テーパリング)加速を示唆したこともあり、下落幅が一時600ドルを超える動きとなっています。(※12/1 5時時点)

今回の久しぶりの暴落で、持株の時価が目減りした方が多いのではないでしょうか。

ディトレーダーでもない限り大抵の方は夜中じゅう株価を追っているわけではないので、朝起きて株価をチェックしてビックリ!、あるいはネットニュースでダウ続落の見出しを見て慌てて持株を確認してビックリ!といった感じでしょうか。

ところで大きく毀損(きそん)した持株を見た瞬間、あなたはどう思いましたか?

やはり、

「うわーー、こんなに下がっちゃってるよ、、、」

というのが正直なところではないでしょうか。

これは投資家として極めて正常な反応です。

もちろん当方とてそれは同じ。

しかし問題はそのさらに後。

例えばこんな風に思っていませんか?

「こりゃーまずい。含み益が吹っ飛んだどころかかなりの含み損銘柄もあるじゃないか。ここはいったん手仕舞いだな。」

もしあなたが長期投資家やインカムゲイン投資家なら、投資家として失格です。

あなたが長期投資家を自認しているのであれば、

「やったーー、下がってる下がってる。今まで長い間買いたくても買えない銘柄が手の届く所にどんどん近づいている。この調子で下がってくれれば♪」

「よしよし、これで今回の定期買付は同じ資金でより多くの株数を買うことができる♪」

って思わなければいけません。

「いやいや、いくらなんでもそんなの無理だよー。」

という気持ちは痛い程わかります。

当方も以前はそうでしたから。

しかし投資生活が長くなり、暴落局面、例えば2008年のリーマンショックや2020年年初の新型コロナ感染拡大による暴落を経験することで気持ちに変化が出てきます。

「確かにリーマンショックの時は株価は半減したが、その後時間はかかっにせよ結局元に戻りその後は右肩上がりだった。」

「2020年初の新型コロナ暴落の時はあっという間に株価は回復している。」

そう、長期的なスパンで見れば株価は確実に右肩上がりになっている。

さらに言えば過去30年間でダウは10倍以上になっている。

暴落時こそ買い時。

この当たり前の事実に気づいた時、あなたは一人前の長期投資家といえるでしょう。

(余剰資金以外の資金を投入しての株式投資の実施にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ひろー より:

    こんにちは。

    ワクチンは半年で免疫が切れますし、そろそろ早めに打っていた欧州の免疫が切れるのであべこべ感が修正されたと感じました。
    なので特にそんな慌てる必要もなく、ただ淡々と今回の病気が風邪やインフルエンザに溶け込んでいく(風土化)が起こす現象のジグザグに惑わされないようにするだけですね。
    また、アメリカと欧州はアジアの工場が停止しているのに食べられない紙幣を印刷しているので、バランスが崩れてインフレしています。
    現金はもう金の延べ棒に紐ずく兌換紙幣ではなく、国の徴税権や軍事力・経済力に基づく不換紙幣なんで遅かれ早かれバランスは崩します。
    そんな感じで、長期投資の時ほど下落時に自分のポートフォリオを見つめ直す時期にしたいですね。

    • naobito より:

      ひろーさん
      こんばんは。
      お元気そうで何よりです。
      まったく全然慌てる必要はないですよね。
      どれくらい時間がかかるかわかりませんが、ワクチンに続き治療薬の登場で遅かれ早かれインフルエンザと同じような病気になるのでしょうね。
      日本以外の先進国はこれからインフレによって利上げの方向、そんな時には改めて自身のポートフォリオを見直すのが良いのかもしれませんね。

  2. ウィニングチケット より:

    おはようございます。

    これからの局面は今まで我が世の春を謳歌していた
    PSRという指標に踊らされた配当はおろかEPSが通用しないチャラい銘柄はかなりしんどくなると見て、EPSや配当に裏打ちされた王道、優良な銘柄に原点回帰でしっかりシフトしていたので嵐もなんのそのです。

    今後の展開ですが、インデックス積立盲信の教徒たち(私も含めてですが苦笑)が、金融緩和から引き締めに転じる局面で(今は耐えている全体指数も)徐々にリスク資産全体からの資金引き上げが加速し、インデックス教徒もとりあえず日々インデックスならあがっていくという日々が実は異常な金融緩和のおかげで通常ではありえない日々だったという遠くない将来、直面した時にどうするかが問われると思います。
    インデックス積立を長期下落局面でも淡々と続けられるかですね。ここ最近のコロナバブルや金融緩和でインデックス積立を始めた方々は、果たして長期下落局面で続けることができるか、しっかり名著を読んで自分なりに腹落ちさせた上でインデックスを続ける力にしたいものです。
    むしろ下落局面ではたくさんインデックスも買えるのでチャンスですが。下がって来たから積立をちょっと様子見しようなどと辞める方も多数出そうですね。

    配当再投資も、長期で続ければ雪だるまとなりしっかり育つので今のような下落局面は素晴らしいチャンスが広がっていると考えたいものですね。

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      おはようございます。
      「インデックス積立を長期下落局面でも淡々と続けられるか。」
      まさにそのとおりで、そもそも積立というのは淡々と続けるためにあるべきもの。
      しかも下落時はより多くの株数を買えるわけですから絶好のチャンスと言える。
      そのことが腹落ちている投資家だけが将来の果実を手に入れることができる。
      ということかと。

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