投資成功のヒント

円高時 米国株投資家が取るべき至極当たり前の行動とは?

現在のドル円相場は106円台の半ば。

振り返ればコロナ流行前、昨年の11月から2月中旬までは108円から110円の間を行ったり来たりしていることが多かったわけですが、それが世界的大流行から為替も大きく乱高下し始めたのは記憶に新しいところ。

当たり前の話ですが円高が進めば進む程当然ドル資産(円ベース)は目減りします。

そんな時米国株投資家の皆さんも自身の持株の時価&総資産額を見ながら、減り続ける資産額に不安や焦り、そして失望やはたまた憤りを感じている方もおられるのではないでしょうか。

むろん当方とて決して良い気持ちはしません。

良い気持ちはしないのですが、その一方である感情がどんどん大きくなっているのを感じています。

それは、

ドルが買いたい。(それも無性に)

という欲望。

以前の記事でも書きましたが、現在教育資金マックス状態、さらにもうしばらくはこの状況が続く当方の場合、残念ながら給与から投資へ回す資金がない状況。

つまり投資資金は配当金のみ、そしてそのほとんどがドルでの受領となっているわけです。

しかし現在20代から40代の方であれば、投資資金の大半は給与から捻出されている方が多いのではないでしょうか。

その給与の支給は当然日本円。

そして米国株を購入するためには必ずドルを購入する必要があるわけです。(これ当たり前)

ということは、円高になればなるほどより多くの米ドルを購入できる。(これも当たり前)

より多くの米ドルを購入できるということは、より多くの株数を購入できるということ。(これまた当たり前)

つまりより多くの株数を購入できるということは、より多くの配当がもらえるということ。(当然の帰結)

残念ながら円での投資資金がほとんどない当方には今回のような機会を利用することができません。

無論どのレベルを基準に円高・円安を判断するかはあくまで主観的な問題。

例えば1ドルが100円を切らなければ円高とは思わない方もおられるでしょうし、110円を割れば円高と感じる方もおられるでしょう。

ただ個人的には、現在の日米の国債をはじめとする公的債務残高の対GDP比、また将来の人口(アメリカ増加 vs 日本減少)、GDPの伸び、そして何より歯止めなく膨張し続ける日本の債務残高等を考慮した場合、長期的には円安に向かう可能性 > 円高に向かう可能性、と考えています。(あくまで私見です。)

とうことで、給料の一部(円)を投資資金に回せる皆さんを非常に羨ましく思う今日この頃です。

(今が絶好の買い場、と判断してのドル買い実施にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ひろー より:

    こんにちは。

    > ただ個人的には、現在の日米の国債をはじめとする公的債務残高の対GDP比、また将来の人口(アメリカ増加 vs 日本減少)、GDPの伸び、そして何より歯止めなく膨張し続ける日本の債務残高等を考慮した場合、長期的には円安に向かう可能性 > 円高に向かう可能性、と考えています。(あくまで私見です。)

    これについてですが、現在は株価 × 10年債利率で通貨の価値が決まるので、実はそう話が単純ではないと思います。
    ドル円はドル÷円なので、10年債利率が動かなくても株価が動けばドル円は変動します。

    大抵ヘッジファンドや機関投資家は為替リスクを抑えるために投資している国の通貨の売りポジションをとります(為替ヘッジ)。
    すると、例えば日経225が上がる時に円が売られてドル円・ユーロ円は円安に傾くわけです。
    この機関投資家やヘッジファンドの動きがある限り、中期的には円高傾向は続くものと思います。
    では長期的にはどうかというと、例えばコロナショックの時のブラジルレアルの動きのようにいきなり為替相場がすっぽ抜けるような動きになると想定しています。

    • naobito より:

      ひろーさん
      先進国間の為替変動の中長期的な主要因が金利差であることは今さら説明の必要はないでしょう。
      つまり一般的に金利が高くなった国の通貨は上昇、金利が低くなった国の通貨は下落する傾向がある。
      政治的要因、地域的紛争、為替介入等、人為的な要因はあくまでメインではありません。
      そして景気がよくなれば金利は上昇する。これも自明の理。
      景気は循環するとは言え、では今後どちらの国がより好景気の恩恵に浴するか?
      と言えばアメリカに軍配を上げざるを得ません。

      • ひろー より:

        なるほど。
        ただしその説明では株価の変動が為替に与える影響を考慮していないことになります。

        株価指数の高い安いはGDPで計算されて取引されるため、為替の計算式に含まれる株価指数は長期的にはGDPの数値で訂正が入利ます。
        株価が先進国では中銀が下支えすることになり、対して金利は上昇しないと見込んでいるため、数年は(2022年頃まではFFレートも上昇しにくいでしょう)株価が為替に与える影響が強くなると思います。

        もちろん、5年や10年先では景気に基づく金利差に基づいて為替は動くことになりますから米ドルの方が日本円よりも強くなり、円安に傾きそうだと理解できます。

        • naobito より:

          ひろーさん
          一般的に金利が動くと株価が動く、為替が動くと株価が動くのであってその逆ではありません。

          • ひろー より:

            10年債と株価(S&P500)は順相関になることもあれば逆相関になることもあるので、金利は株価に影響を与えるものの、負の影響とは限らないです。
            https://fred.stlouisfed.org/graph/?g=utvq
            ここ10年来では株価に影響を与えるのはマネタリーベースです。
            https://fred.stlouisfed.org/graph/?g=utz2
            そのため、前のコメントでは為替の動きを説明するのに10年債金利と株価を持ち出しています。
            教科書的には為替は金利で説明されますが、マネタリーベースと株価の相関は書かれていないので、従来型の説明では説明が付かない為替の動きになっていると思います。

          • naobito より:

            ひろーさん
            そう、必ずしも教科書どおりの動きをしないのが為替。
            神のみぞ知る世界。将来の為替が確実にわかればしがない会社勤めなどする必要はありません。

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