早速ですが3月末現在の持株(米国株)増配率一覧表を作成しました。

こちらは持株(米国株)の2021年以降の発表(宣言)日ベースの増配率と配当宣言日、連続増配年数をまとめた表となっており、3月に増配タイミングを迎えた銘柄はパソコン、携帯電話、家電等の量販店大手のベスト バイ(BBY)。
現地時間の3月4日、第4四半期決算発表と同時に発表した配当のお知らせは厳しい決算(通期で売上が前期比4%減、会計基準ベースの1株利益は減損損失計上もあり25%減益)を反映し、これまでの1株当たり0.94ドルから1セント増配の0.95ドルと1.1%としており、前年の2.2%増配から増配率を落としたこの銘柄ですが、業績を考えれば当方にとってはサプライズ増配。
これで22年連続増配を達成。
以下は年間ベースでの今期予想を含む配当の推移となりますが(尚ベスト バイの決算期は1月)、もちろん過去の数字から見れば厳しい増配率となったことは明らか。

ただ事業柄、現在の業界の状況を考えれば増配を継続したこと自体に意味がある。
つまり会社としての株主還元に対する強い意志を見た。
もちろん以下今期予想が示すとおり、今年も逆風下にあることは明らかであるばかりか、中国とメキシコがサプライチェーンにおけるトップ2のこの会社の場合、トランプ関税発動が甚大な影響を及ぼすことは避けられず下方修正は確実な状況。

ということで当然株価は下落の一途を辿っている。

ただ(もちろん今後のトランプ政策次第というところはありますが)、この銘柄には耐える力がある。
有利子負債残高等、バランスシートの数字を見ながらそんな風に考えているところです。
最後に毎度毎度となりますが、配当の増加をもたらすものは増配。
さらにその増加を加速させるものは増配率の増加。
インカムゲイン投資家にとって増配を継続してくれる上に前年の増配率を上回ってくれればこれ程嬉しいことはない。
ということで、こうやって表を作成してあれやこれや考えながら眺めていること自体が何より楽しいインカムゲイン投資家として、今後もこの作業を愚直に続けて行くつもりです。
そして決算確認はもとより「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」のアップデートとともに作業を続けることが銘柄選定、そして買い増し・売却判断のヒントになると信じています。

(過去の増配率のみを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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