リース大手の三菱HCキャピタルが5月15日に2025年3月期決算を発表しました。
【特色】三菱UFJグループ。日立キャピタルと21年4月統合。リース首位級。M&Aで海外展開加速
【連結事業】カスタマー54(4)、海外地域22(4)、航空11(13)、ロジ6(14)、不動産5(13)、環境エネ2(15)、モビリティ0(73)【海外】39 <24・3>
【最高益更新】需給逼迫で航空機躍進、コンテナもアセット拡大で好伸。不動産の大口売却が業績後押し。26年3月期は航空機続伸、コンテナ堅調。不動産は売却益着実。米国トラックの回復鈍いが連続最高純益。
【コンテナ】アセット1兆円に迫るコンテナで1000億円規模の発注を計画。地政学リスク背景に需要拡大見込む。大丸東京で無人店舗を試験運営。店舗の省力化追求。
【業種】 リース・消費者金融 時価総額順位 1/16社
(会社四季報より)
概要は以下のとおり。

売上は前期比で7.2%の増収、また営業利益(+28.0%)、経常利益(+27.7%)とともに3割近い増益。
そして(親会社株主に帰属する)当期純利益は、海外地域セグメントと環境エネルギーセグメントにおいて貸倒関連費用が増加したものの、連結子会社であるJSA International Holdings, L.P.およびその子会社の決算期変更にともなう決算取込期間の調整による期初計画織り込み済みの増益効果に加え、航空セグメントとロジスティクスセグメントの好調な業績推移や、環境エネルギーセグメントの海外インフラ案件売却に係る投資有価証券売却益の計上などにより、前期比113億円(9.1%)増益の1,351億円となりました。
次に注目の2026年通期予想ですが、海外地域セグメントの貸倒関連費用減少や、環境エネルギーセグメントで前期に計上した大口貸倒関連費用と減損損失の剥落、カスタマーソリューションセグメントをはじめとする事業の伸長を見込むことから、以下のとおり前期比248億円(18.4%)増益の1,600億円としています。
但しトランプ関税については輸出入取引を行っていないため直接的な影響は限定的であるものの、各国の関税措置が業績に与える影響については、現時点で合理的に見積ることが困難であることから、予想には織り込んでいない点は注意が必要です。

最後に配当性向40%以上としている年間配当については、2025年3月期は期初予想どおりの1株当たり40円(8.1%増配)、そして2026年3月期(予想)配当は12.5%増配の45円(配当性向40.4%)としており、27期連続増配を見込んでいます。

以上、通期予想に織り込まれていない関税の影響は気になるものの、この銘柄の場合は間接的な影響、つまり世界的に景気が減速あるいは後退する状況となった場合の影響を意味するわけで、3期連続で過去最高益を更新した実績といい、4期連続の過去最高益となり2割近い増益を見込む2026年通期予想といい、27期連続となる増配予想といい現時点では文句のない内容と言えます。
ということで、
実績〇、通期予想〇、配当予想〇で保有継続
です。
(連続増配銘柄への妄信的投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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naobito様
良い決算でしたね。ホルダーとしては喜ばしい限りです。
今回の増配で、少し買い足ししようかと思っています。(^^)
買値ベースの利回りも7%位になり、改めて増配株保有のメリットを感じています。
うっかり小平次さん
こんにちは。
三菱HCキャピタル、お持ちでしたか。
決算良し配当良し、なのにこのお値段。
ある意味躊躇なく買い増しできる銘柄ですよねぇ。