決算発表

モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)の2025年第1四半期決算 売上△、利益✕〇、予想△ で引き続き様子見

食品大手のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)が現地時間の4月29日に2025年第1四半期決算を発表しました。

モンデリーズ・インターナショナル(Mondelez International Inc)はスナック会社である。

【事業内容】チョコレート、ビスケット、焼き菓子の製造・販売を中核事業とする。

また、ガムやキャンディ、チーズ、食料品、粉末飲料など、隣接する地域に関連するカテゴリーで追加事業を行う。

そのポートフォリオには、「Oreo」、「Ritz」、「LU」、「Clif Bar」、「Tate’s Bake Shop」ビスケットやベイクドスナック、「Cadbury Dairy Milk」、「Milka」、「Toblerone」チョコレートなど、グローバル及びローカルブランドが含まれる。

セグメントには、中南米、アジア太平洋、中東、アフリカ(AMEA)、欧州、北米が含まれる。スーパーマーケットチェーン、卸売業者、スーパーセンター、クラブストア、量販店、流通業者、コンビニエンス ストア、ガソリン スタンド、ドラッグ ストア、バリュー ストア、その他の食品小売店に製品を販売する。また、様々な純粋な電子小売プラットフォーム、小売業者のデジタルプラットフォーム、消費者向け直販ウェブサイト、ソーシャルメディアプラットフォームを通じて、企業や消費者に直接製品を販売する。

(楽天証券より)

概要は以下のとおり。

売上は、為替(ドル高)の影響はあったものの、買収や値上げによる増加等により前年同期比で+0.2%とほぼ横ばい。

そして利益ですが1株利益は前年同期比で70.2%の大幅な減益となっていますが、これは主にコモディティおよび通貨デリバティブの時価評価による影響の前年比悪化によるものであり、特殊要因を除いた調整後1株利益は、カカオコスト上昇、製品ミックスの悪化、利息およびその他の費用の増加等により、以下のとおり前年同期の0.93ドルに対して0.74ドルと20.4%の減益に終わっています。

尚、製品別ではチョコレートは、強力な価格設定、そしてコスト削減の実現等により予定どおりの進捗となっているのに対し、 ビスケットの業績は、経済の不確実性による米国消費者信頼感の低下と米国小売業者の在庫調整により軟調に推移している、としています。

次にアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上はほぼ予想値と一致、また調整後1株利益は予想を大きく上回っています。

最後に注目の2025年通期予想ですが、前例のないカカオコストの高騰により、前回予想の既存事業売上:約5%増、調整後1株利益:10%減、フリーキャッシュフロー:(2024年の35億ドルに対し)30億ドル以上を維持したものの、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠した貿易に対する潜在的な関税変更が反映されていない点に十分注意が必要です。

尚、最近のカカオ市場価格ですが、過去の水準と比較すると引き続き高水準を維持しているものの需要の弱まりを受けて下落、また先物市場は反転状態が続いており、さらなる正常化が見込まれている、としています。

以上、通期見通しを維持したものの、関税の影響が含まれていないばかりか冷静に見れば調整後1株利益は前期比で10%減予想となっている。ただそんな中でも年間30億ドル以上の自社株買いを予定している点は評価できる。

ということで、

売上△、利益✕〇、予想△ で引き続き様子見

とします。

(前例のないカカオコスト上昇に見舞われている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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