決算発表

サザンの2025年第1四半期決算 売上〇、利益〇、通期見通し△ = ホールド

公益事業銘柄のサザン(SO)が現地時間の5月1日に2025年第1四半期決算を発表しました。

サザン(Southern Co)はエネルギーを提供する会社である。

【事業内容】

3つの伝統的な電力事業会社を所有する。

従来の電力事業会社であるアラバマ・パワー、ジョージア・パワー、ミシシッピ・パワーはそれぞれ公益事業会社を運営しており、南東部の卸売顧客に加えて南東部3州の小売顧客にも電力サービスを提供する。

サザン・パワー・カンパニーは、再生可能エネルギープロジェクトを含む発電資産の開発、建設、取得、所有、管理を行っており、卸売市場で市場に基づいた料金で電力を販売する。

サザン・カンパニー・ガスは、天然ガス配給会社を通じてイリノイ、ジョージア、バージニア、テネシーの4つの州に天然ガスを配給することを主な事業とするエネルギー サービス持株会社である。

サザン・カンパニー・ガスは、天然ガスの流通を補完する他のいくつかの事業にも関与する。

(SBI証券より)

概要は以下のとおり。

売上は規制当局の承認による恩恵、そして天候の影響もあり前年同期比二ケタ増となる17%の増収。

また1株利益は運用・保守費用や減価償却費は増加したものの、売上の増加等により会計基準ベースで前年同期の1.03ドルに対し1.21ドルと17%増、そして一部施設の再稼働に関連する加速度償却適用等の特殊要因を除く調整後1株利益は、前年同期の1.03ドルに対し1.23ドルと19%増となっています。

そしてアナリスト予想との比較は以下のとおりとなっており、売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

ただ注目の今期2025年の通期予想(調整後1株利益)は前回見通し(2024年実績値の4.05ドルに対し)4.20ドル~4.30ドルを維持しています。

以上、通期予想は据え置いたものの冷静に見れば前期比4%~6%の増益を見込んでいるこの銘柄、トランプ関税発動により市場が大混乱のさなかにある現在、公益事業銘柄として関税の直接的影響が小さく、また、景気感応度も低いばかりか配当の増加はなにより精神安定剤としての役割を果たしてくれる、と考えています。

もちろん有利子負債残高の多さから現在の高金利と将来の金利上昇リスクは十分認識しておく必要があるわけですが、サザンのサービスエリアは、2019年以降(米国平均を上回る)4.4%の人口増加を記録しており、2024年以降データ使用量が11%急増している南東部におけるデータセンターブームが追い風となっている点は見逃せません。

ということで、売上〇、利益〇、通期見通し△ = ホールド

です。

(24年連続増配継続中も年間8セント増配を続け、増配率が逓減状態にある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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