現在当方が保有するハーシー(ズ)(HSY)。
日本でもお菓子好きにはそこそこの知名度はあると思いますが、米国ではチョコレートと言えばハーシーズ。
米国駐在時(と言っても遠い昔ですが)はウォルマートやクローガーで必ずと言っていいほど目にしたものです。
そしてチョコレートの原料と言えばカカオ。
そのカカオ価格が2024〜2025年にかけて歴史的高騰を見せたのは記憶に新しいところ。
ということで、今回はカカオ価格とハーシー(ズ)の業績についてみていきたいと思います。
まずこちらが2021年から2025年までのカカオ豆価格(キロ当たりの年間平均ドル価格)の推移となりますが、御覧のとおり2021年、2022年は2.43、2.39ドルと極めて安定していた。
それが2023年には3ドル台に、そして2024年から2025年にかけては主要産地の西アフリカでの深刻な不作や生産コストの上昇、さらには投機資金の流入等で一気に7ドル台へと暴騰した。
ではこの期間のはハーシー(ズ)の業績はどうだったか?

こちらのグラフは同期間の1株利益(潜在株式調整後)と前年比増減を合わせたグラフとなりますが、カカオ豆価格と業績に明確な負の相関性(カカオ豆価格が上昇すれば業績は悪化する)は見られない。
特にカカオ豆価格暴騰の初年度の2024年の1株利益は+20.6%と大幅な増益となっている。
もちろんその理由は、原材料はカカオ豆のみではないことや値上げの実施、さらには取り扱う商品はチョコレートだけではなく、(ソルティ)スナックの存在もありますが(但しハーシー(ズ)の売上の約8割はチョコレート関連)、ハーシー(ズ)は短期的な価格急騰の影響を抑えるため商品先物市場を利用し、カカオ価格の変動をヘッジすることで、原材料コストを安定化、短期的な価格急騰の影響を緩和させていることが大きい。(これはハーシー(ズ)に限らず大手チョコレートメーカー(モンデリーズ、マースなど)に共通する手法となっている。)
たださすがに2年連続の高騰となった2025年はヘッジしきれず、また値上げにも限界があり約50%の大幅減益となった。
しかしここで注目すべきデータが。
それが企業の真の稼ぐ力を表すキャッシュフローマージン。
営業キャッシュフローマージンとは
企業がどれほど効率的にキャッシュを稼いだかを示す指標であり、営業活動の結果として売上がどのくらいの営業キャッシュフローを生み出したかを表している。
計算式は、営業キャッシュフロー÷売上高で表される。
PL(損益計算書)上の利益はお化粧が可能だが、営業キャッシュフローは資金の入出金であり、会計基準・会計方針等の影響を受けないいわばごまかしのきかない数字である。
従って同業他社を比較する際にも有用である。
こちらは同期間の営業キャッシュフローマージンの推移となりますが、確かに2025年の数字は下がったものの1株利益のような大幅な減少は見られない。また2021年以降の期間においてカカオ豆価格如何にかかわらず営業キャッシュフローマージンは20%前後の極めて安定した数字となっていた。
つまりハーシー(ズ)は、未曽有のカカオ価格高騰の中にあってもうまくビジネスを回していた。
と言えるのではないか。
そんな風に考えているところです。
(営業キャッシュフローマージンのみを重視しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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