通信大手のAT&T(T)のホームページに、最高財務責任者(CFO)が現地時間の6月10日開催のみずほテクノロジーカンファレンスで株主に対して提供する(予定の)情報がリリースされていました。
その主な内容は以下のとおり。
・最近発表したルーメン・テクノロジーズの消費者向け光ファイバー事業の買収は2026年上半期に完了する予定であり、数百万人の米国人への高速光ファイバーインターネットアクセスの提供が可能となる。
・2030年末までに(現在提供できる範囲の約2倍となる)合計約6,000万の光ファイバー拠点に到達する計画に基づき、米国で最高の接続プロバイダーになるという目標に向け事業推進中。
・AT&Tは堅調な顧客需要を享受しており、2025年の財務および事業ガイダンスの達成に向けて順調に進んでいる。
・(主力の)ワイヤレス事業は引き続き健全かつ競争力があり、第2四半期のモビリティ事業のパフォーマンスに満足している。
・2025年第2四半期については、引き続き45億ドルから50億ドルの設備投資と約40億ドルのフリーキャッシュフローを見込んでいる。
・AT&Tは、以前発表した100億ドルの承認に基づいて自社株買いに引き続き注力しており、年末までに少なくとも30億ドルの普通株を買い戻し、残りを2026年中に買い戻す計画。
まず5月21日に発表されたルーメン・テクノロジーズの消費者向け光ファイバー事業の買収ですが、買収予定額は57億5000万ドル、買収資金はキャッシュでの取引となります。
また2025年の財務ガイダンス(見通し)は以前発表された以下の内容から変更なし。
そして今後3年間で200億ドルを自社株買いに充てる計画となっている自社株買いに関しても予定どおりの進捗となっています。
今後の配当については、以前の発表で「当社は現在の普通株配当1株当たり年率1.11ドルを維持する予定である。」としており、残念ながら当面増配予定はないようですが、ほぼ米国内で事業を行っているこの銘柄の場合少なくとも直接的なトランプ関税の影響はないわけで、主力の(主力の)ワイヤレス事業は引き続き堅調のようですし保有継続に変わりありません。
(増配をどこかに置き忘れた銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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