IBMが現地時間の4月29日に配当のお知らせをリリースしました。
今回のお知らせですが増配のタイミング。
この銘柄の増配率はここ数年右肩下がりとなっているばかりか2021年以降は連続で四半期ベースで1セント増配を継続中のためわずか0.6%と低迷している。

直近の業績ですが、4月23日に2025年第1四半期決算を発表、増収減益決算となったもののアナリスト予想を上回り、今期通期見通しを維持したことはすでに記事にしていますが、「株主還元よりも成長を重視した政策へ完全に移行したこの銘柄の場合、おそらく業績に関係なく今回もまた1セントのはず。」、と思いながらリリース内容を確認。

IBMの取締役会は本日、普通株式1株当たり1.68ドルの四半期配当の増額を発表しました。
この配当は、2025年5月9日現在の株主名簿に記載されている株主に対し、2025年6月10日に支払われます。
IBMが四半期配当を増額するのは、これで30年連続となります。
IBMは1916年以来、四半期配当を支払い続けています。
うーん、予想どおり。
これまでの配当が1.67ドルでしたから、残念ながら今回もまた四半期ベースで1セント増配に終わってしまった。
ただ腐っても鯛ではないですが、1セントでも増配は増配。
低成長とは言え曲がりなりにもIT事業に従事していながら30年連続増配を継続している銘柄はある意味稀有な存在。
さらに昨日4月28日には、今後5年間で量子コンピューターや政府や企業の業務に使うメインフレームと呼ばれる大型コンピューターの米国産強化など米国向けに総額1500億ドル(約21兆円)を投資すると発表したばかり。
クリシュナ最高経営責任者(CEO)は「世界最先端のコンピューティングと人工知能(AI)分野の中心的存在であり続けることができると確信している。」と述べたとのことですが、現時点で中心的存在にいるかは極めて疑問ですが、当面保有を継続しこのシーラカンス企業の復活に大いに期待したいと思います。
(将来の成長への投資に完全に舵を切った銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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