銘柄研究

エクソン・モービル、最大200億ドルの減損計上発表! で投資家を待ち受けるもの(続報)

エネルギー銘柄のエクソン・モービルが現地時間の11月30日に第4四半期決算における巨額の減損損失計上の可能性を発表したことは以前書きました。

エクソン・モービル、最大200億ドルの減損計上発表! で投資家を待ち受けるものエネルギー銘柄のエクソン・モービルが現地時間の11月30日に巨額の減損計上を発表しました。 その内容ですが、第4四半期において北米...

その内容ですが、第4四半期において北米および南米の天然ガス田の資産評価を同社としては近年で最大の減損額となる170億-200億ドル(約1兆7700億-2兆円)引き下げる、というもの。

そして今回、12月30日にSEC(米証券取引委員会)に提出した資料(FORM 8-K)で第4四半期利益予想の開示をしています。

Form 8-Kとは

Current Report(臨時報告書)とも呼ばれ、財務状況に影響する事象が発生したときに提出が義務付けられている書類のこと。

その中で減損に関して、第4四半期に探鉱および生産に関連する上流事業の180億ドルから200億ドルの評価減を行うことがわかりました。(さらに下流事業においても2億ドルから3億ドルの減損を見込んでいます。)

ということで前回のリリース内容から下限値を上げたもののほぼ同じ内容となっています。

これで第4四半期で巨額の損失を計上することが確定したわけです。

ただ当方が注目したのはこちら。

こちらは第3四半期に対して第4四半期に影響を与える市場要因を開示した表(管理人勝手抜粋・作成)になります。

これを見ると、相次ぐ新型コロナワクチンの良好な治験結果公表と緊急使用許可申請・許可、さらには英国、米国での接種開始もあり11月以降右肩上がりとなっている原油価格によりアップストリーム事業の利益は下限値で2億ドル、上限値で10億ドルの増加を見込んでいることがわかります。

やはりカギを握るのは原油(ガス)価格。

今回のリリース内容でそんな当たり前の事実を再認識した中年インカムゲイン投資家なのでした。

(次回決算発表で減配の可能性がある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. あおば より:

    おはようございます。
    本年もよろしくお願いいたします。
    オイルメジャーの株価は原油価格の他にも、実際の世界における消費量にも影響を受けているように思います。
    消費量もしくは在庫量から見た場合、エクソンモービルの場合、なおびとさんは株価が上がる方向と考えていらっしゃいますか?
    それとも原油価格だけが影響要因とみてよろしいですか?
    素人な質問ですみませんが、ご意見をお聞かせ下さい。

    • naobito より:

      あおばさん
      あけましておめでとうございます。
      もちろん消費量に影響を受けます。
      ただ、原油価格は今後の消費量も織り込んで形成されること(投機的なファクターも当然あります)、そしてエネルギー銘柄の業績は原油価格にほぼ連動しますから、原油価格を追うことで業績を追うことができるのでは、と考えています。

  2. あおば より:

    早速のお返事ありがとうございます。
    今年もなおびとさんのご指導頂きながら、投資により資産を増やして参りたいと思います。
    何卒よろしくお願い申し上げます。

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